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2010年4月23日金曜日

伊藤たかみ 「八月の路上に捨てる」

第135回(2006年)芥川賞受賞作。

路上に捨てたのは何か?

一緒にトラックで自販機のジュースを配っている相棒の水城さんとの心が深まってゆき、
結局、関係をもつのだろう、という浅はかな私の想像を裏切るところが陳腐な小説ではないところ。

ストーリーの連なり、表現のうまさ、は小説の教科書になる。

路上に捨てたのは、妻、知恵子との結婚生活ではなく、
青臭い自分の青春、いらだつばかりの自分ではないだろうか。

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心の動きは、ねじくれながらも一本の線を描いている。線上にはきっと百も二百もの目に見えない選択肢があった。
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八月の路上に捨てる