小学四年生の夏休み、母は家をでて父の愛人である洋子さんがやってきた。小学生の女の子にすれば悲しむべき状況なのだが、すごく平和で幸せな夏の一コマが過ぎていく。
ストーリーとしてのヤマ場は母が帰宅して洋子さんと鉢合わせする場面くらいしかない。
そもそもこの種の作品にこれ以上のイベントはいらない。父親の逮捕、ってのは必要だっただろうか。
感情の高まりは、果物を剥きながら洋子さんが泣くシーン。
私の頭の中の洋子さんは若かりし日の「桃井かおり」さんになった。
どうしてだろう。
「猛スピードで母は (文春文庫)
