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2010年5月23日日曜日

舞城王太郎 「阿修羅ガール」

第16回(2003年)三島由紀夫賞受賞作

なんじゃこれ? こんなのあり?

主人公アイコの一人称、会話調文体、携帯メールもどきの思考を直接記述した文章で赤裸々で下品な語の羅列も多い。
文学的にどうか、教育的にどうか、この作品を後世に残すべきか、
なんてことを思慮するのは私の役割ではない。

おもしろければ何でもあり、というならこの作品はおもしろいのでありだろう。
人を描かなければ小説ではない、というならこの作品は女子高生を描いているから小説だ。

舞城さんが覆面作家をしているのは、こういう赤裸々な表現をした作品が恥ずかしいからなのか?
それとも、作品の延長上にミステリアスな部分を作りたいからか?
よくわからないけど興味をもってしまうところが、作者の思う壷か。

三島賞の規定では「文学の前途を拓く新鋭の作品一篇に授賞する。」となっている。
この作品が文学の前途を拓くか否かは私には到底わからないが、三島賞は純文学にこだわらない懐の広い賞であることはよくわかる。タイトルや略歴で嫌悪感を固定してしまう料簡の狭い知事が審査をしていなくてよかった。
阿修羅ガール (新潮文庫)