第19回(2001年)メフィスト賞受賞作
メフィスト賞というのは、公募新人賞だが、応募期間設定も無く枚数制限もなく雑誌『メフィスト』編集者が作品を読み、受賞の決定までをおこなう賞で「究極のエンターテインメント」つまり面白ければ何でもありというキャッチフレーズで作品を募集している。
この作品はミステリのような推理小説のようなエンタメ系か、分類はよくわからない。
舞城さんの作品は初めて読んだ。
しかし、まあおもしろい。
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そもそも本当に誰にでもできるものなどないんだ。食事だって排泄だって睡眠だって、できない奴にはできないんだ。
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人生は混沌としていて文脈も主題もなく連続性すら時として失われてしまう。そこにはそもそも理由も原因も根拠もなく結果も帰結も結論もない。
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こういう真理をついているような表現がでてくると、舞城さんって純文学を志していた人なのかなと思う。
あと、何かの資料を読んだだけの表現や医師免許をもっていても臨床をしていない人が書いた医療場面の表現はどことなく違和感があるものなのだが、この作品における医学用語の使い方は、ナチュラルで違和感が無い。この人は現役の臨床医、救急医じゃないか?と思える。
素性がしれない覆面作家というのもおもしろいし素敵だ。
煙か土か食い物 (講談社文庫)
