私は、医者が生や死を素材に書いた作品を読むのは嫌いだ。
娯楽として読む小説にまで医療場面をみたくないという理由もあるが、最も共感すべき部分でむしろがっかりすることが多いからだ。南木さんの作品にはその点に関するストレスがない。生や死を素材にしていても感情や考えを押し付けたりしないからであろう。
幼なじみで浪人時代の彼女であった千絵子が自分の勤務する病院に肺がんのターミナルで入院する。
青春時代の回想がきれいな文章でつづられている。
「ダイヤモンドダスト (文春文庫)
毎日京都を縦断しながら、医療、政治、文学について無責任に呟いています。 毎晩、ワインを片手に文学賞、新人賞受賞作家の作品などを読んでます。