主人公が回想する小学生の息子の視点から母親を見つめる。
母子家庭の悲哀、よくある日常の情景と叙情を平易で無駄のない読みやすい文章で描かれているので多くの人が感情移入しやすいのだろう。
井坂洋子さんが「水の面を眺めるように」という題で解説を書いているが、この文章が秀作だ。
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一日の終わりに黄金の時間がひかえているわけではなく、食事やテレビなどのわずかな安息と慰めを得るまでだが、しあわせが小さければ小さいほど人はそれだけはのがすまいと躍起になるのだ。自分のことを考えてもそうだと思う。
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猛スピードで母は (文春文庫)
