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2010年6月28日月曜日

重松 清 「ビタミンF」

第124回(2000) 直木賞受賞作

今のところ、ビタミンFと命名された物質はない。ビタミンというのは健康維持に有用なもの、さわやかなものという流布されたイメージを狙ったタイトルなのだろうか。
本書はいくつかの作品を集めたものである。すべての作品に共通する主人公は30代後半の男性で、小学生から中学生の年頃の子をもつ父親である。仕事、家庭に疲れてつつある親父が抱える苦悩を描いた作品群だ。

正直、同年代の親父達がこれを読み元気になるとは思えない。少なくともビタミン剤にはならないと思う。

ビタミンF