最近、正義と悪に関する本がはやっているようである。
社会の変わり目で混沌とした世にあっては、何が「正しい」ことなのか、どう生きるべきなのかといった哲学的なものを求めたくなるのであろう。
しかし、冷静に思い起こしてみると、もともと、タイトルに「正義」とか「悪」と銘打っていなくても、小説というものは、その種の本質的な部分に行きつくものが多かった。それらを敢えてタイトルにもってきているだけのことなのか。
本書はカントの正義論をわかりやすく解説されたものである。世間の一般常識なるものに照らし合わせれば、かなりの変わり者であろう作者の思考根拠がなんとなく理解できる。難解なカントの著作にも手を出してみようか・・という気持ちになった。
本書とは関係ないが、大方の哲学者というのは、「哲学者」学者なのか?
